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FXの今後は?ユーロドルの未来を予想。

FXに影響を及ぼす2017年以降の世界情勢の変化

ユーロからドルに流れた資金が再びユーロに戻りつつある?2017年に入って以降、世界情勢の急速な変化を感じます。

FXで取引する通貨にも、その変化の影響は確実にあります。

現状、外国為替市場全体にあまり方向感が見られません。みんなが強気なら上がり、弱気なら下がる状況が続いています。

ただ、北朝鮮問題である程度の上下は確かにありますが、急激な変化というほどのものではないのが現状です。

ドルとユーロの売買が多い

市場では、流通量が一番多いドルと二番目に多いユーロの売買がもっとも多く行われています。

2014年、ECBが追加緩和を行ったのをきっかけにして、投資資金はユーロからドルに移りました。その後、15年2月からの2年間はほとんど動きませんでした。

しかし、17年4月半ばごろから、ユーロ/ドルは大きく動き出しました。その要因は米トランプ大統領にあります。

シリアがサリンを使ったことを受け、アメリカがシリアをミサイルで攻撃したのです。これによって、投資家たちは地政学リスクを意識しはじめました。

資金をドルにしておいては危険かもしれないと、今度はドルからユーロにお金が移っているのです。

ドルとユーロの資金移動の確認方法

ドルとユーロのどちらに資金が移動しているかは、どうやって確認するのでしょうか?

完全なデータではないのですが、シカゴーMMポジションというデータで、ドルとユーロをはじめとする各通貨の売買状況がわかります。

これを見ると、ずっとユーロ売りが優勢だったのが、2017年4月下旬ごろを境にしてユーロ買い優勢に変わったことが明らかにわかります。

ユーロに近いポンドはそれでもまだ売りが多いのですが、その売りもずいぷん減ってきました。ヨーロッパの2通貨とドルの間で起こる資金移動が市場のテーマになってきています。

ドル円の関係は?

それでは、ドルと日本の円の関係はどうでしようか。ドル/円はマーケットの中心的存在ではなくなっています。

日本には、北朝鮮という大きな地政学リスクがあります。ここのところ毎週のようにミサイルを飛ばし、近隣各国への挑発を続けています。

日本円は安全通貨とは言えない!

日本円は一般的に安全だと思われていて、何か大きなリスクが発生すると買われる通貨です。しかし、万が一北朝鮮のミサイルが国内のどこかに着弾するようなことがあったらそうはいっていられないでしょう。

ユーロ買い・ドル売りの流れはいつまで続くのか?

ユーロ買い・ドル売りの流れは、いつまで続くのか?歴史に照らすと、かなり長くなるのではないかと思います。

まず、ユーロ買い・ドル売りをけん引するのは、政府系ファンドや中央銀行といった、超大口の投資家たちです。

彼らはお堅い人たちですから、投資の方針を決めて動くまでには結構な時間がかかります。

しかし、それが決まったら、あとは怒涛のように動き出します。思い出されるのは2001年です。この年はブッシュ大統領(ジョージ・W・ブッシュ)の就任1年目でした。

アメリカの大統領といえども、就任1年目は何か実績を作りたいということでいろいろ無理をするのです。

そんななか、9月に米同時多発テロ事件が発生しました。実際に相場が動いたのは02年2月になってから。この間、投資家たちはユーロ買い・ドル売りの方針を検討していました。そして2月以降、ユーロ買い・ドル売りが加速し、最終的には08年のリーマンショック(まではぼ一貫してユーロ高の展開となりました。

これは、ブッシュ大統領の任期(09年1月まで)とはぼ重なります。17年のトランプ大統領就任は、01年の状況と非常に似ている気がします。

今後の行方は過去を見ればわかる?

トランプ大統領がこのまま大統領を続けていくならば、01年と同じ道をたどる可能性があるのではないかと思います。

つまり、欧米投資家が米国にリスクを感じて資金移動し、ユーロ高、ドル安の方向に動くというわけです。

トランプ大統領は非常に不安定な人物としてすでに知れ渡っています。

投資家は理性的な政治家を好み、感情的でよくわからない政治家は嫌う傾向があります。なぜなら感情で動く政治家が支配する国はその行動が読めないからです。

ドルの動きはトランプ大統領によって今後も大きく変動するでしょう。

トランプ大統領自体をリスクとして考え、ドル売りが加速するかもしれません。

今後もユーロドルの動きに要注意が必要です。